- About Parvovirus -
猫パルボウイルス感染症について
この度立川店にて発生した猫パルボウイルス感染症について、 その特性や予防策を、
委託獣医師および専門家から頂いた見解を元に
ご説明させて頂きます。
猫パルボウイルスとは
猫パルボウイルスは猫に対して感染力の強いウイルスです。 免疫力の低い子猫や老猫にかかりやすいと言われています。 「猫汎白血球減少症」や「猫ウイルス性腸炎」などとも呼ばれる病気です。 発症すると、発熱・吐き気・食欲減退・嘔吐・下痢・血便などの症状がみられ致死率が高い危険な病気です。
感染経路
猫パルポウイルスの感染経路の特定は困難でありますが、もっとも考え得る可能性としては、購入時の子猫が既に感染していて猫から猫へ感染したケースのほか、人に付着して持ち込まれた猫パルボウイルスに感染したケースが考えられます。
感染予防
猫パルボウイルス感染症の予防は適切なワクチン接種を行う事が最善の予防となります。 これまでは当社では、一般的な猫パルボウイルス感染症対策として生後1ヶ月~4ヶ月の間に2回のワクチン接種を行っておりました。 しかし、今回の件を受けてさらに予防策を強化するために、生後1年未満の猫に対して3回のワクチン接種を実施します。 また、ワクチン接種後に抗体が出来るまでの期間は外部との接触を避ける為、隔離施設にて体調管理と抗体価の確認を行ってまいります。 成猫につきましても、引き続き年1回の定期ワクチン接種を行ってまいります。
猫パルボウイルス検査
当社では、猫パルボウイルス感染症の再発を防止するために 猫パルボウイルス検査の実施をしてまいります。 まず、猫の購入時に検査を行い感染の有無を確認します。 さらに、店舗に在籍する猫に対しても無作為抽出法にて毎月検査を実施してまいります。毎月の検査を行うことにより、店舗内に猫パルボウイルスがいないということの安全確認にもつながります。
店内消毒
猫パルボウイルス感染症対策として、店内の徹底清掃、消毒について再度マニュアルを作成し、 実施しております。 消毒には猫パルボウイルスにも有効とされる、次亜塩素酸ナトリウム(塩素)系の消毒液と弱酸性次亜塩素酸水を使用しております。 一般的な動物病院でもこれらの消毒液が実際に使用されております。

一部報道等により猫パルボウイルス感染症に対する
誤った認識が広まり、
ご心配されている方がいらっしゃると思います。
こちらでは、猫パルボウイルス感染症について
頂いた疑問やご質問に対して、
委託獣医師および専門家から頂いた見解を元に
ご回答致します。

Q1:猫パルボウイルスはどのように感染するのですか?
猫の嘔吐物、排泄物といった吐瀉物を介して感染します。そのため、猫パルボウイルス感染した猫の吐瀉物に他の猫が触れることによって感染が広がります。また、空気感染はしませんが飛沫感染はすることがあります。
Q2:猫パルボウイルスは人間にも感染しますか?
人間に感染することはございません。また、猫以外の動物に感染することもございません。
パルボウイルスには、犬パルボウイルスなど、猫以外の動物が感染する種類のものもありますが、これらは異なるウイルスであり、違う動物間でパルボウイルスに感染することはありません(猫が犬に猫パルボウイルスを感染させる、ということはありません。)
Q3:猫パルボウイルスは長期間生存すると聞きましたが本当ですか?
猫パルボウイルスは、最長で3ヶ月~6ヶ月生存すると言われております。ただし、それは猫の嘔吐物、排泄物といった有機物内における生存期間であり、有機物が除去された環境では猫パルボウイルスはそこまで長く生存することはできません。(感染力が無くなります)
そして、前述の猫パルボウイルスに有効な消毒を実施することで除去が可能です。また、ウイルスは細菌とは異なり自己増殖することができませんので、有機物を除去し、適切な消毒を実施した環境では猫パルボウイルスが自然に増殖、蔓延することはございません。
Q4:2018年7月に立川店で猫パルボウイルス感染症が発生してしまいましたが、現在も立川店内に猫パルボウイルスが生存しているのでしょうか?
現在は生存しておりません。
Q3の通り、猫パルボウイルスは、最長で3ヶ月~6ヶ月生存すると言われておりますが、それは猫の嘔吐物、排泄物といった有機物内における生存期間であり、有機物が除去された環境では猫パルボウイルスはそこまで長く生存することはできません。(感染力が無くなります)
そして、前述の猫パルボウイルスに有効な消毒を実施することで除去が可能です。
また、ウイルスは細菌とは異なり自己増殖することができませんので、有機物を除去し、適切な消毒を実施した環境では猫パルボウイルスが増殖、蔓延することはございません。立川店においても、猫パルボウイルス感染症発生後に有機物の除去、店内の徹底消毒を実施し、営業再開後も日常の消毒清掃を徹底して行っておりますので、生存は困難であり、現在においては店内に猫パルボウイルスは存在していないと言えます。かつ、猫に対しても定期的な検査を実施し、猫パルボウイルス陰性の結果を得ておりますのでその信憑性は高いものと言えます。
Q5:現在も猫パルボウイルスに感染している猫がいるのでしょうか?
立川店を含む全ての店舗で、感染している猫はおりません。
MOCHAの店舗にいる全ての猫の検査を実施しており、現在、全頭陰性の結果となっております。
また、過去に立川店で猫パルボウイルスに感染し、隔離施設で療養している3匹の猫も無事に回復し現在は陰性の結果が出ております。
Q6:人が猫パルボウイルスを運んでしまうことはありますか?
人にウイルスが付着したらどうなりますか?
はい、猫パルボウイルスが手や体、衣服などに付着した場合、そのまま運ばれてしまう可能性はございます。
しかし、一般的には手洗いや入浴、シャワーで付着した猫パルボウイルスを洗い流すことが出来ます。衣服などに付着した場合も、洗濯をすることで通常は洗い流されます。そうしたことから、通常の手洗いや入浴、洗濯をしているかぎり、人間に猫パルボウイルスが付着し続けることはございません。
また、Q2のとおり、猫パルボウイルスが人間に感染することもございません。
Q7:猫パルボウイルス感染症が発生した時期に立川店に行ったことがあります。
当時、自宅の飼い猫に猫パルボウイルスを感染させてしまう危険性はあったのでしょうか?
立川店の猫パルボウイルス感染症の発生時期は 2018年7月下旬〜8月1日の間でした。この時期にご来店されたお客様が猫の吐瀉物などに触れてしまい、十分に手洗いをされないままご自宅の飼い猫を触ってしまった場合や、飼い猫がワクチン未接種、または免疫力の低い子猫や老猫の場合に、感染の危険性がございました。
そのため当社では、危険性のあったお客様の猫へ獣医師の診断をお願いし、その費用を負担させていただきました。
このたびはご迷惑とご心配をおかけして大変申し訳ございません。
なお、幸いにも、お客様の猫へ猫パルボウイルスが感染したというご報告例はございませんでした。
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